モンステラの剪定に適した時期、剪定方法についてご紹介

モンステラは葉の形に特徴がある個性的な観葉植物です。また成長が早いことも特徴の1つ。そのため剪定を行わないと、モンステラが成長しすぎてしまったり、形が崩れてしまいやすいのです。

植物によっては剪定の時期に注意が必要となるため、モンステラの剪定にも適した時期があるのか気になるところではないでしょうか。

ここではそんなモンステラの剪定の疑問について、ご紹介をいたします。

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モンステラの剪定に適した時期について

観葉植物を育てていると必ず必要になるお世話の一つに「剪定」があります。

剪定には、実は2種類あることをご存知ですか?

基本剪定

基本剪定は植物が新芽を出す前の休眠期に行う大掛かりな剪定で、枝だけではなく幹を整えることもあります。

冬場に街路樹の剪定をしているのを見かけたことがありませんか?
あれが、基本剪定です。

植物の休眠期は冬が多いので、多くの植物の基本剪定は冬に行います。

軽剪定

軽剪定は植物が活動的な暖かい期間に行います。
枝や葉をカットして、形を整える程度の軽い剪定です。
室内で育てている観葉植物の剪定と言えば、ほとんどがこの軽剪定に当たります。

モンステラも剪定が必要

モンステラの生育期間は5~9月ですから、この期間に行うようにしましょう。

生育期はぐんぐん成長する期間ですから、剪定を行って新しい芽が元気に成長できるように整えてあげましょう。

時期が来たら剪定?どんなときにモンステラの剪定が必要なのか

モンステラを育てていると必要なお世話となる剪定。
しかし、そもそもなぜ剪定が必要なのでしょうか?

モンステラを育てていると、調子の悪くなってしまった葉も出てきますよね。
調子が悪いを通り越して枯れてしまう葉もあるでしょう。

剪定ではこういった葉をカットするのですが、それには3つ意味があります。

剪定の意味

  • 弱った葉をカットすると代わりに元気な新芽を出してくれる
  • 病害虫の発生を防ぐため
  • インテリア性を重視したデザイン剪定
室内で育てている場合は、スペースにも限りがありますから、伸びすぎてしまった部分をカットしてデザインや鉢とのバランスを整える作業を行います。

基本的にはのこの3つが剪定理由ですが、モンステラを増やしたい時にも挿し穂のために剪定を行うことになります。
ただし、上記3つの理由から剪定を行って、剪定で出た枝を挿し穂にするというのが一般的な増やし方です。

葉だけの簡単な剪定なら時期を気にしなくても大丈夫

モンステラを剪定する時にポイントになるのが、時期です。

剪定は生育期である5~9月がベスト

大きさやデザインを整えるための剪定は、生育期の始めの方に剪定日を設定して計画的に行うと良いでしょう。
ですが、葉の調子が悪くなったり、枯れてしまうのが、常にこの期間とは限りませんよね。
また、ぐんぐんと成長しすぎて鉢が倒れるようになってしまったり、おかしな方向に葉が生えてしまうこともあるでしょう。

こういった場合には日にちを決めて行うというのは実際無理な話です。

モンステラの調子に合わせて剪定するのが最も良い剪定方法

基本的には暖かい生育期間に行うのが望ましいのですが、調子が悪かったり枯れてしまった場合には、その都度剪定を行います。
葉だけのカットであれば、5~9月以外でも大丈夫です。

モンステラの剪定の仕方

モンステラの剪定は、まず不調な茎や葉のカットから行いましょう。
葉の不調が株全体まで進行する前に、早めにカットしてくださいね。

剪定で大きさの調整をする

多くの場合、観葉植物の置き場所は限られていますよね。
特に日本の住宅事情は広いとは言えません。
スペースに合ったサイズを保てるようにカットしましょう。

さらに、おかしな方向に伸びてしまっている葉もカットします。
日当たりなどの関係で1箇所だけに葉が密集している場合なども、風通しやバランスが悪いので整えるようにしましょう。

ただし、切り過ぎはやはり良くないので、あくまでもバランスを見つつカットしてくださいね。

葉の剪定の仕方は至って簡単です。
不要だと思う葉を根元から剪定鋏を使ってカットしましょう。

茎を剪定するときに注意したいのが成長点

成長点から新芽がでるので、ここを残すようにして余分な茎をカットします。

成長点は茎にあるコブのように見える付近にある白い点です。
この成長点より少し上で枝を切り落としましょう。

剪定するときには、断面が傷つかないようにスパッと一気にカットしてくださいね。

しっかりと切れる剪定鋏を使うことは最低条件です。
枝を切り落とした時に出る樹液にも注意してくださいね。
直接触れるとかぶれ等の原因になるので、園芸用グローブの着用がおすすめです。
また、ペットや赤ちゃんが触れたり舐めたりすることのないような配慮も必要になります。

剪定時に気になるモンステラの気根について

モンステラの特徴の1つに気根があります。
剪定する時にはどうしたら良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。

気根があると力強く野性的なフォルムを楽しむことが出来ますが、もっとスタイリッシュに育てたいということであればカットしてしまっても全く問題ありません。

気根は空気や空気中の水分を吸収していますが、あくまでも補助的な役割なので枯れてしまうようなことはありません。

ただし、土の中に潜ると土の中の根と同じ役割を果たすようになるので、地表にあるうちにカットするようにしてくださいね。

また、この性質を利用して、挿し木を作るのもおすすめです。

気根がついている枝は根が発生しやすい、挿し木の成功率が高くなる

土挿しでも水挿しでも増やすことが出来ますが、どちらの場合も気根が土や水の中に入るように挿しましょう。

剪定する時に気根のついている枝をカットするなら、ぜひ増やしてみてはどうでしょう?

水挿しにして1ヶ月ほどすると新しい根が生えてきますから、それから土に植え替えると良いでしょう。

また、葉を取り除いて茎を1~2節ほどにカットして土に挿す、挿し木でも増やすことができます。
この時、気根も土に埋めるのがポイントです。