ランの鉢植えの育て方【胡蝶蘭】綺麗な花を長く楽しむ管理方法

お祝いのときの贈り物として人気の高い花が「胡蝶蘭」です。ランは美しい花を咲かせる植物。その中でも胡蝶蘭の花はとても豪華で綺麗なのが特徴です。

ですが、実際に胡蝶蘭の鉢植えを贈られたとき、正しい育て方がわからずに困ることもあります。胡蝶蘭を育てる場合、どのような育て方をすれば良いのか、知識がなければわからないものです。

ここでは、胡蝶蘭の鉢植えの育て方についてお伝えします。美しい胡蝶蘭の花を長く楽しむためにも、これからご紹介する内容を参考にして正しくお世話をしてあげましょう。

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ランの鉢植えの育て方!胡蝶蘭の栽培環境・温度管理や日当たりについて

開店祝いや新築祝いなど贈ったり贈られたりすることの多い胡蝶蘭ですが、せっかくの贈り物ですし正しい方法で育てたいと思いますよね。
そのために温度管理など気を付けるべきことがあるのでご紹介します。

胡蝶蘭はあたたかいところを好む

胡蝶蘭の原産地の環境から、あたたかいところを好みます。
ですので、胡蝶蘭を置いておく場所として窓際がいいでしょう。
そうすると日当たりもいいのである程度の温度をだすことができます。
窓際であれば窓をあけることで風の通りも良くなりますし、レースのカーテンをしていることで直射日光を避けることもできます。
あたたかいところがいいとはいえ、やはり直射日光はあまり胡蝶蘭にとっても良くないので避けるのがベストです。

温度管理をしっかりと

室内であれば、冬でもある程度の室温を保つことができるので安心です。
基本的には15度~25度を目安に20度程度をキープすることができるといいでしょう。
一定に保つことが大切なのですが、その際にエアコンなどを使うこともあるでしょう。
そういった時は、その風が胡蝶蘭に当たらないように置き場所を変えてください。
乾燥してしまい、胡蝶蘭がうまく育たないことにもなってしまいます。

これらのことから、基本的には胡蝶蘭は外で育てるよりも、温度の保ちやすい室内で育てるほうがおすすめです。

胡蝶蘭の鉢植えの季節ごとの水やり方法!ランの育て方解説

鉢植えの胡蝶蘭も当然水やりは大切です。
ですが、この水やりも季節によって水を与えるペースが異なります。

ランの春、夏、冬のみずやり

この時期の水やりは10日に1回の水やりでOKです。
水の量は株の数によって異なりますが、株1つにつきコップ1杯程度が目安です。
この水やりは花が咲いているときでも、咲き終わったあとでも同じです。
葉っぱにかけるのではなく、根元にかけるようにしましょう。

秋のみ水やりのペースが異なります。
1週間に1回胡蝶蘭に水やりをしましょう。
水の量は先ほど書いたとおりです。

ですが、これらの水やりのペースは目安です。

実際に水やりをするときには、土の状態をきちんと確認するのが大切です。
冬など場合によっては、長い間湿っている状態が続くこともあるかもしれません。
そういった時は、水やりをする必要はないので、手で土を触って湿り具合を確認してください。
水をあげすぎてしまうと、根腐れなど胡蝶蘭にとってもよくないので正しい水やりと見極めが重要です。

ランの鉢植えを植え替える時期や手順・正しい胡蝶蘭の育て方

ランを上手に育てていくと数年経つことも珍しくありません。

そうなってくると、バークや水苔などの植え込み資材が劣化したりしていってしまいます。
ですので植え替えを考える時期として植え込み資材の状態が一つの目安となります。

もらったり買ったりしてから3年以上立っているランは植え替えを検討するといいでしょう。

当然、年数に限らず胡蝶蘭の株の成長と鉢の大きさの合っていないものやすでに根腐れしてしまっている時は植え替えをする必要があります。

胡蝶蘭の植え替えをしたいと思ったら、花が咲き終わった後がおすすめです。

5~6月に行うと花も咲き終わり、気温も温かいのでいいでしょう。
この時期を逃すときちんと根が張りきらないこともあるので早めの植え替えがいいですね。
例外として、根腐れなどの場合にはそのままにしておくと良くないので気づいた時にすぐに植え替えをするのをおすすめします。

ランの植え替えの手順の

  1. はじめに、植え替えに使うハサミは火であぶるなどして加熱消毒しましょう。
    新しく用意した植え込み資材は湿らせておきます。
  2. 胡蝶蘭の株を取り出し、根についているものを優しく取り除きます。
    この時に、根をよく観察して元気なものはそのままで、弱っているものやダメになっている根は根元から切りましょう。
  3. きれいな状態になったら、根の下から植え込み資材を押し当て周りも覆いましょう。
    新しい鉢にその状態のまま株を押し込まないように気をつけながらやさしく入れます。
    株を持っても鉢が外れない状態になったら終了です。

やはり植え替えは胡蝶蘭にとっても負担が大きいので、水やりは控え、土が湿っていれば問題ありません。
10日程度経つと水やりを開始してもOKです。

ランの鉢植えの育て方・胡蝶蘭はラッピングを外してからお世話しよう

胡蝶蘭は贈られる際にはラッピングがされています。
このラッピングは基本的には、取り外して育てるのが正しい育て方になります。
せっかく頂いた胡蝶蘭なので、きれいに長く楽しみたいという人がほとんどだと思います。
もらってすぐに外すというよりも、水をあげるときに一緒に外すのがいいですね。
そうするとある程度、ラッピングされた状態の胡蝶蘭も楽しめるのでおすすめです。

また、開店祝いのときなど、もう少しラッピングしたまま飾っておきたいと思う時もあるでしょう。
そういった時は、鉢の底部分のラッピングに穴を開けたり切り込みを入れて水はけが良くなるようにするといいでしょう。
もちろん、一時的な対応なのできちんと胡蝶蘭を育てるときにはラッピングをはずして蒸れないようにしてあげましょう。

胡蝶蘭は寿命が長い!育て方次第で長く楽しめる花

胡蝶蘭の花を楽しめる期間は大体1~3ヶ月程度と言われていますが、これは花が咲いていてそれを楽しめる期間であって胡蝶蘭そのものの寿命ではありません。

胡蝶蘭の寿命は一般的に平均して10年程度と言われています。この平均は、プレゼントで貰ったり買ってきたりして家で育てている胡蝶蘭の平均です。しかし胡蝶蘭を上手に、また丁寧に育てることができればその寿命は50年以上になるとも言われているのです。
寿命が長いので長く育てたいときには、上手に育ててみるのがいいですね。
そうすることで、花を見る度にプレゼントされたその頃を思いだしますし、とても素敵です。

寿命が長いことも理由の一つですが、胡蝶蘭の花言葉や豪華な印象もお祝いごとに使われる理由としてあげられるでしょう。
花の特徴として花粉や香りがありますが、胡蝶蘭はそれらが少ないので飲食店など花の置きづらい環境でも贈ることができるのでおすすめです。