アデニウム・オベスムは1年に1~2回植え替えした方が言われていますが、育て始めたばかりの人はいつ植え替えした方がいいのか、またそのやり方についてもわからないでしょう。
そこで今回は、アデニウム・オベスムの植え替えのタイミングと正しいやり方について説明します。植え替えする前は土を乾かすようにしましょう。
また、砂漠のバラと言われているアデニウム・オベスムは、寒さが嫌いです。冬の間など育てる上での注意点についても説明しますので、根腐れしないように大切に育てましょう。
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アデニウム・オベスムの植え替えのタイミングについて
その1つが植え替えです。アデニウム・オベスムは美しい花が有名ですが、幹の姿もかなり特徴的ですよね。
むっくりとした愛嬌のある太い胴体をしています。
アデニウム・オベスムは成長に連れて太くなるので、定期的な植え替えが必要になる
小さな鉢のままでは、成長期に鉢がパンパンに膨れてしまったら、壊してしまうこともありますよ。
目安としては2年に1度です。
成長期の前半にあたる4~8月くらいがベストです。
アデニウム・オベスムの正しい植え替え方法とその後の管理方法
アデニウム・オベスム植え替えのタイミングは、幹が太くなって鉢が窮屈そうになったとき。
ですが、もしも休眠期前にそのような状態になったら、そのまま休眠期に突入させて、暖かくなってから植え替えると良いでしょう。
休眠期にはほとんど活動しないので成長することも無く、鉢を壊してしまうような心配はさほどありません。
温かい植え替え適期に行った方が、植え替え後も元気に育ってくれますよ。
次はアデニウム・オベスムの植え替え方法と植え替え後の管理について
植え替え方法やその後の管理については、一般的な多肉植物の植え替え方法を参考にすると良いでしょう。
植え替えの1週間ほど前から水やりを控えて土を乾燥させておき、鉢から取り出したら古い土をほぐし落として、傷んでいる根があればカットして整えます。
根をカットした場合は日陰で2~3日ほど乾燥させてから、新しい鉢へ植え付けます。
植え付ける時、土は必ず新しいものを使いましょう。
植え付け後1週間は水を与えず放置します。
可愛そうと思って水を与えるのは絶対に控えましょう。
根が土に馴染んでおらず水を十分に吸い上げることができないため、土が湿った状態となって根腐れを起こしてしまいます。
アデニウム・オベスムの植え替えをする時に注意すること
一般的な観葉植物は根が鉢底から飛びてきたら行うのに対して、アデニウム・オベスムは幹の太さで判断します。引き抜いてみるとわかりますが、ムックリとした幹したからすぐに広範囲に根が生えています。
下へ下へと伸びる根とは少し違いますね。
アデニウムだからこその植え替えの悩み
まずは鉢から抜き出すときです。
植え替えするアデニウム・オベスムは、鉢の縁にかなり幹が近づいているような状態になっていることが多いですよね。
そのような状態になっているということは、鉢の底から根が見えていなくても、中では根が所狭しと成長しているということです。
土を乾燥させて、いざ引き抜こうと思っても、鉢に根が張り付いてなかなか抜けないとうトラブルが発生することがあるのです。
無理やり引き抜くのは、根を痛めてしまうのでNGです。
竹串などを鉢に沿ってそ~っと差し込み、スライドさせて根を優しく剥がしていきましょう。
アデニウム・オベスムの増やし方と挿し木についても理解しましょう
それはアデニウム・オベスムも例外ではありません。
もしも、手軽にもう一株増やしたいと思ったなら、ぜひ挑戦してみてくださいね。
アデニウム・オベスムの挿し木に適している時期は、植え替え時期と一緒です。
成長期に当たるこの期間は生命力に飛んでいますから、根を生やす力も強く挿し木が成功する確率が高いのです。
また、この時期は剪定時期でもありますよね?
剪定でカットした枝を挿し木として使うことができるので、一石二鳥でもあります。
カットした枝は10cmほどの長さに揃えて、先端の2~3枚の葉だけを残して、残りは取り除いてしまいます。
その後日陰で数日間、切り口をしっかりと乾燥させましょう。
挿し木用の土を用意して、切り口の乾いたアデニウム・オベスムを挿します。
根がしっかりと生えてきたら、水やりを開始します。
アデニウム・オベスムを育てる上での注意点
最後はアデニウム・オベスムの育て方についてご紹介しましょう。
アデニウム・オベスムは砂漠のバラと呼ばれるよに、暑さには強い植物です。
太陽を好むのでたっぷりと当てて育てましょう。
室内では病害虫被害にあいやすいので、屋外で育てたほうが良いでしょう。
ただし、寒くなる11月くらいからは室内の日の当たる窓ぎわへ移動してくださいね。
水やりは成長期と休眠期で全く違います。
砂漠原産のためジメジメした土は苦手ですが、成長期にたくさんの水を体内に溜め込む習性があるので、土が乾燥したら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてくださいね。
気温が下がって休眠期に入ったら、水は全く必要ありません。
葉が落ちるので心配になるかもしれませんが、次の成長期までに必要な水分は体の中に溜め込んでいますから、放置していても枯れることはないので安心してくださいね。
暖かくなって新芽を出してきたら水やりを再開しましょう。