蘭の育て方【デンドロビウム】基本的な育て方と花を咲かせるコツ

蘭を育てたいと思っている人におすすめなのが「デンドロビウム」という蘭です。デンドロビウムはとても丈夫な蘭のため、栽培が難しい蘭の中では比較的挑戦しやすい蘭の種類でもあります。

ここでは、デンドロビウムの基本的な育て方についてお伝えします。基本的な育て方がわかれば、初心者の人でもうまく育てることができるため、是非参考にしてみてください。
デンドロビウムの花を綺麗に咲かせて、お部屋のインテリアとして飾ってください。

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蘭を育てよう!デンドロビウムの好む環境と育て方

デンドロビウムは東南アジアを中心に広く自生している蘭の一種です。

野生のデンドロビウムは木の幹や枝に着生しています。
原種が1,000種以上あると言われており、花の色や形が様々あります。

胡蝶蘭のように細長く伸びた茎に花を咲かせる種類や、房のように花が咲く種類などもありますが、一般的に知られるデンドロビウムはノビル系を交配させた品種で、葉を巻いたような太い茎をまっすぐ伸ばし、茎にたくさんある節目からそれぞれ数個の花を咲かせていて、花の数が多くて豪華な雰囲気を楽しめる人気の花です。
また、鮮やかな花の色のほかにも香りを楽しむことができます。

デンドロビウムは茎が太いのが特徴でその分丈夫なので、蘭の初心者でも育てやすく人気の品種になっています。

デンドロビウムは日当たりの良い場所を好み、湿気を嫌います。

春から秋にかけての暖かい時期は風通しのいい日当たりのいい場所に置き、根腐れを防ぐために梅雨の時期などは雨の当たらないところに置いてください。
ただし、強い直射日光が当たると葉が焼けてしまうので、カーテンを閉めるなどして日差しを和らげてあげてください。
寒い時期になったら室内の暖かいところに置きますが、花芽を付けるようにするために寒さに少し当てることが必要なので、気温が7度前後の日が10日ほど続くようになってから暖かい場所に移動させます。

デンドロビウムは水やりが重要な蘭・季節ごとの水やりと育て方

デンドロビウムは暖かい地域の植物なので、暖かい時期によく育ちます。

暖かい時期は水苔が乾いたら積極的に水やりをし、乾燥しすぎないようにしましょう。
暑い時間帯に水やりをして日当たりのいいところに置いておくと、水分を含んだ水苔が熱くなってしまうので、朝か晩の涼しい時間帯に行ってください。

つぼみが出てきて花が咲く時期になったら水やりを少しずつ増やしますが、花が咲いたら水やりは最低限に減らします。
蘭は根腐れをしやすいので、水のあげすぎには注意してください。

寒い時期には水やりはほぼ必要ありません。
木の上に自生する植物なので乾燥には非常に強く、根腐れを防ぐためにも寒い時期の水やりはできるだけ控えましょう。
10日に1回程度、水苔が完全に乾いたのを確認してから2、3日置き、コップ1杯程度の水分を与えるだけで充分です。

蘭の育て方・デンドロビウムに綺麗な花を咲かせるコツ

デンドロビウムに多くの花をきれいに咲かせるためには、寒さにあてることが重要です。

気温が7度前後の日が10日ほど続くようになるまで寒いところに置き、水はほとんど与えないようにします。寒さに当ててから室内に移動させ、春に外気温が15度を超えるようになったら室外に移動させます。

15度を超えて外に出したら、水やりのタイミングで蘭用の液体肥料を薄めて与え、8月の初めごろには肥料は終わりにします。
固形の肥料も、7月には止めるようにします。

肥料を与えすぎると花の付きが悪くなってしまうので、与えすぎには注意が必要です。
デンドロビウムは古い茎から養分が出るので、肥料は最低限に抑えましょう。

デンドロビウムの花が終わった後の管理方法

デンドロビウムの花が咲き終わってしぼんだら、花だけを摘み取ります。

茎を傷付けないように、花の根元から切り取ります。

花は自然に落ちますが、落ちたままにしておくと見た目も悪く、カビが生えやすくなってしまうので、しぼんだら落ちる前に摘み取ってしまいましょう。

胡蝶蘭では茎の途中から切り落としますが、デンドロビウムは茎は切らずに置きます。
古い茎から養分が出て新芽が出やすくなるので、数年は残しておくといいでしょう。

古い茎はそのまま残しても問題ありませんが、見た目が良くない場合には一番古いものから切り、比較的新しい茎を残しておきます。

デンドロビウムの育て方・植え替えの時期と植え替え方法

デンドロビウムの植え替えは2~3年に一度の頻度で、春に行うのが適しています。

また、花が咲き終わってから行うのが最適なので、開花時期がずれてしまったら花を早めに摘んで植え替えをします。

根が傷んでしまったりデンドロビウムに元気がなくなってしまった時にはすぐに植え替えが必要です。

  1. 植込み材が水苔の場合は新しい水苔と新しい素焼きの鉢を、バークチップの場合は新しいバークチップとプラスチックの鉢を用意し、清潔なハサミを用意します。
  2. 丈夫な茎をつかんで鉢から取り出し、古い植込み材を丁寧に取り除きます。
  3. 腐ったり変色している傷んだ根をハサミで切り落とし、新しい植込み材と鉢に入れます。
  4. 水苔の場合には新しいミズゴケを湿らせて根に巻き付けてから、鉢に入れます。
デンドロビウムは株を分けることで増やすことができますが、根に傷を付けてしまったり病気になりやすいため、その結果、株を傷めてしまうことが多いので自分で行うことはおすすめできないので、園芸店に相談してみましょう。