ハート型の大きな葉が可愛らしいウンベラータですが、乾燥した土を好む害虫が潜んでいる可能性があります。
早めに対処しないとそのまま住み続けてしまうため、ウンベラータの葉色を悪くさせたり、枯れさせてしまう原因になります。
ウンベラータの土を好む害虫の正体と対処法、予防方法について詳しく解説します。
また、土の表面がカビてしまうといったトラブルもあります。カビ対策も併せてご覧ください。
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ウンベラータの土壌を好む害虫の正体と対処法
害虫の侵入は、外から服についてきてしまったり窓から入ってしまったりするので、完全に防ぐことは難しく、害虫の影響が小さいうちに対処することが大切になってきます。
湿度が高い時にウンベラータに付きやすい害虫は、アブラムシ、カイガラムシ、コナカイガラムシなど
葉がベタついているような場合にはこれらの虫が寄生している可能性が高いです。
梅雨の時期や台風の多い時期、風通しの悪い場所に置いてしまっている時には土がいつも湿った状態になっていることが多く、これらの虫が付きやすくなってしまいます。
家の中に虫が飛んでいたりすると気持ちのいいものではないので、幼虫や虫が少ないうちに殺虫剤を撒いて駆除しましょう。
- カイガラムシはその名の通り、成虫になると殻のようなものを背負っているような状態になるので殺虫剤を撒いても効果が無くなってしまいます。
殺虫剤が効く幼虫の時に駆除するのが最適ですが、気付いた時には成虫になってしまっていた時には、葉に付いたカイガラムシを使い古しの歯ブラシなどで葉に傷を付けないように注意しながらこすって取ります。 - アブラムシやカイガラムシが寄生してしまうと排泄物が悪影響を及ぼしてすす病やこうやく病にかかってしまうことがあり、葉にすすが付いたような状態やカビが生えたような状態になって光合成がうまくできなくなってしまい、ウンベラータの元気がなくなってしまいます。
枯れてしまう前に葉や枝を切り落とし、虫がいなくなるまで定期的に殺虫剤を撒いてください。
ウンベラータの土壌ではなく、葉や茎に住みつく害虫にも注意
梅雨明けや夏の乾燥した時期にウンベラータに付きやすい害虫
乾燥した状態を好んで寄生するハダニなどで、葉の裏側や茎に寄生して養分を吸い取り、生育に悪影響が出てしまいます。
害虫はウンベラータの乾燥した土が大好き。土の乾燥を防ぐことが大切
ウンベラータには葉が乾燥した状態や土がいつも湿った状態を好む害虫が寄生しやすい植物です。
葉が乾燥した状態を防ぐために、葉や茎には定期的に霧吹きで水をかけて乾燥を防ぎ、葉に艶を出すことができます。
汚れが気になった時には、傷を付けないように濡らした布で優しく拭き取ってあげましょう。
土がいつも湿った状態を防ぐために、水やりは土が乾いた状態になってから行うようにし、水のあげすぎに注意してください。
一度病気にかかってしまった葉は元に戻ることはないので、病気が広がってしまわないように傷んでしまった葉は早めに取りましょう。
落ちた葉や変色してしまった葉は早めに取り、日当たりが良く風通しのいい場所に置きましょう。
ウンベラータの土にカビ?カビが生える原因と対処法
土が湿った状態が長く続くと、土の中の豊富な栄養分をエサにしてカビが生えやすくなってしまいます。
風通しが悪かったり日当たりが悪いと土の表面だけでなく中も常に湿った状態が続くので、日当たりの良い場所に日中だけでも移動するか風通しのいい場所に置くようにし、栄養分が多ければカビが生えやすくなってしまうので肥料のあげすぎも控えなければなりません。
カビの胞子は小さいので目には見えず風に乗って運ばれてくるので、土に胞子が付いてしまうのを防ぐことはできません。
ウンベラータが元気なうちはカビが生えてしまっても対処できるので、カビが少ないうちに取り除きましょう。
カビを抑えるには無機質の土がいいので、無機質のものを選びましょう。
表面の土を変えてもすぐにカビてしまったりした時には、水はけのいい土に入れ替えてください。
長く伸びたウンベラータの剪定方法と注意点
ウンベラータは明るい場所を好みますが、日差しが強すぎると葉が焼けたように変色してしまうので夏の日中はカーテンで直射日光を避ける必要があります。
剪定をすると隙間ができるので日陰になってしまっていた葉にも光が適度に当たって光合成がしやすく、風通しも良くなって病気や害虫がつきにくくなります。
切り口から病気にかかってしまうこともあるので、清潔で切れ味のいいハサミを用意して茎を傷つけたりしないように剪定しましょう。
ゴムの木の仲間なので剪定をすると切り口から白っぽい樹液が出てきてベタついてかぶれてしまうことがあるので、手袋とエプロンを付けて作業しましょう。
ひとまわり大きな鉢を用意して植え替え、窮屈な鉢から解放してあげるとより元気に成長するでしょう。