ウンベラータの土を好む害虫の正体と対処法、予防方法を解説

ハート型の大きな葉が可愛らしいウンベラータですが、乾燥した土を好む害虫が潜んでいる可能性があります。

早めに対処しないとそのまま住み続けてしまうため、ウンベラータの葉色を悪くさせたり、枯れさせてしまう原因になります。

ウンベラータの土を好む害虫の正体と対処法、予防方法について詳しく解説します。
また、土の表面がカビてしまうといったトラブルもあります。カビ対策も併せてご覧ください。

幸福の木が枯れる理由と対処法、植え替えの必要性もご紹介

幸福の木という名前がついていると、枯れると幸福が遠のいてしまいそうな気がします。枯れそうな気配を感じ...

パキラの根腐れ症状と対処法!手遅れのときは挿し木で増やそう

パキラの根がぶよぶよになり、元気がなくなってきたようであれば、それは根腐れの可能性があります。...

観葉植物カポックの葉がベタベタする原因「害虫」と対処法

マンションでも育てやすい観葉植物として人気のカポック。比較的丈夫だと言われていますが、葉を触った時に...

ポトスの水栽培にも肥料が必要!水栽培に適している肥料について

ポトスは育てやすい観葉植物として、観葉植物の初心者の方にもおすすめされています。また土栽培だけではな...

観葉植物ベンジャミンの育て方。置き場所や水やり、基本のお世話

ベンジャミンは人気の観葉植物で、お部屋のインテリアとしてはもちろん、お店などでもよく目にする植物です...

ペペロミアホープの育て方!上手に育ててお部屋のインテリアに

お部屋に観葉植物を飾りたいと思ったときは、ペペロミアホープがおすすめです。ペペロミアホープは育て方が...

ポトスを水差ししたままにすると根が腐る?水栽培する際の注意点

ポトスが大きく育つと剪定をし、カットした茎を水差しして増やす方が多いと思います。ポトスは水栽培ができ...

ドラセナワーネッキーレモンライムの育て方。基本のお世話

ドラセナは幸福の木とも呼ばれ、観葉植物の中でも人気の高い品種です。お部屋のインテリアとして置いている...

蘭の育て方【デンドロビウム】基本的な育て方と花を咲かせるコツ

蘭を育てたいと思っている人におすすめなのが「デンドロビウム」という蘭です。デンドロビウムはとても丈夫...

モンステラの気根による増やし方、剪定方法から飾り方までご紹介

個性的な葉をもつモンステラは、地中の根以外にも気根と呼ばれる根があり、気根による増やし方が一般的です...

室内の観葉植物の植木鉢に発生しやすい虫の種類と駆除方法

室内で観葉植物を育てていると、植木鉢に発生する虫の駆除も必要なお世話です。屋外で育てるほどではないで...

オリーブミッションの育て方。実を付けるためのポイント

オリーブはたくさんの種類がありますが、オリーブミッションは日本の環境でも育てやすい品種です。初めてオ...

ベンジャミンバロックの剪定や適した時期、お手入れ方法を紹介

ベンジャミンバロックは葉のくるくるした形が特徴的な観葉植物です。ここではそんなベンジャミンバ...

【コウモリラングランデの育て方】植え替えの必要性や方法

コウモリランを育てている方は、普通の植物と同じ様に定期的な植え替えが必要なのでは?とその植え替え時期...

ポトスの水栽培で増えた根っこは切らないで。おすすめな育て方

葉っぱがかわいい観葉植物のポトス。育てるのに手間もかからず、水に挿すだけで簡単に増やすことも出来るの...

ウンベラータの土壌を好む害虫の正体と対処法

害虫の侵入は、外から服についてきてしまったり窓から入ってしまったりするので、完全に防ぐことは難しく、害虫の影響が小さいうちに対処することが大切になってきます。

ウンベラータに害虫が特別に付きやすいわけではなく、土の状態によって虫が付きやすくなってしまうので、栽培環境をできるだけ整えて虫が付きにくい状態にしましょう。

湿度が高い時にウンベラータに付きやすい害虫は、アブラムシ、カイガラムシ、コナカイガラムシなど

葉がベタついているような場合にはこれらの虫が寄生している可能性が高いです。

梅雨の時期や台風の多い時期、風通しの悪い場所に置いてしまっている時には土がいつも湿った状態になっていることが多く、これらの虫が付きやすくなってしまいます。

家の中に虫が飛んでいたりすると気持ちのいいものではないので、幼虫や虫が少ないうちに殺虫剤を撒いて駆除しましょう。

  • カイガラムシはその名の通り、成虫になると殻のようなものを背負っているような状態になるので殺虫剤を撒いても効果が無くなってしまいます。
    殺虫剤が効く幼虫の時に駆除するのが最適ですが、気付いた時には成虫になってしまっていた時には、葉に付いたカイガラムシを使い古しの歯ブラシなどで葉に傷を付けないように注意しながらこすって取ります。
  • アブラムシやカイガラムシが寄生してしまうと排泄物が悪影響を及ぼしてすす病やこうやく病にかかってしまうことがあり、葉にすすが付いたような状態やカビが生えたような状態になって光合成がうまくできなくなってしまい、ウンベラータの元気がなくなってしまいます。
    枯れてしまう前に葉や枝を切り落とし、虫がいなくなるまで定期的に殺虫剤を撒いてください。

ウンベラータの土壌ではなく、葉や茎に住みつく害虫にも注意

梅雨明けや夏の乾燥した時期にウンベラータに付きやすい害虫

乾燥した状態を好んで寄生するハダニなどで、葉の裏側や茎に寄生して養分を吸い取り、生育に悪影響が出てしまいます。

葉の裏に白い斑点が多くついている場合や傷を見つけた場合は、ハダニが寄生している可能性が高いです。乾燥状態を好むハダニは、霧吹きなどで水分を吹きかけるだけで予防できますし、寄生しているのを見つけた時にはすぐに殺虫剤をまき、色が悪くなってしまった葉は取ってしまいましょう。

害虫はウンベラータの乾燥した土が大好き。土の乾燥を防ぐことが大切

ウンベラータには葉が乾燥した状態や土がいつも湿った状態を好む害虫が寄生しやすい植物です。

葉が乾燥した状態を防ぐために、葉や茎には定期的に霧吹きで水をかけて乾燥を防ぎ、葉に艶を出すことができます。
汚れが気になった時には、傷を付けないように濡らした布で優しく拭き取ってあげましょう。

土がいつも湿った状態を防ぐために、水やりは土が乾いた状態になってから行うようにし、水のあげすぎに注意してください。

一度病気にかかってしまった葉は元に戻ることはないので、病気が広がってしまわないように傷んでしまった葉は早めに取りましょう。

病気や害虫を防ぐには清潔な環境にすることが一番大切です。
落ちた葉や変色してしまった葉は早めに取り、日当たりが良く風通しのいい場所に置きましょう。

ウンベラータの土にカビ?カビが生える原因と対処法

土が湿った状態が長く続くと、土の中の豊富な栄養分をエサにしてカビが生えやすくなってしまいます。

風通しが悪かったり日当たりが悪いと土の表面だけでなく中も常に湿った状態が続くので、日当たりの良い場所に日中だけでも移動するか風通しのいい場所に置くようにし、栄養分が多ければカビが生えやすくなってしまうので肥料のあげすぎも控えなければなりません。

カビの胞子は小さいので目には見えず風に乗って運ばれてくるので、土に胞子が付いてしまうのを防ぐことはできません。

カビが生えて目に見えるようになってくると土の中にはたくさんの胞子が繁殖してしまっていますし、見えるカビから胞子がどんどん放出されていると思うと室内に置いておくのは気持ちのいいものではありません。
ウンベラータが元気なうちはカビが生えてしまっても対処できるので、カビが少ないうちに取り除きましょう。
カビてしまった表面の土を取り出して市販の消毒用のアルコールを霧吹きでかけるだけで土に生えてしまったカビは抑えることができますが、気分のいいものではないので、カビてしまった表面の土を取り出して新しい土に交換することをおすすめします。

カビを抑えるには無機質の土がいいので、無機質のものを選びましょう。

カビは表面だけ取っても、気が付いた時には中にまで胞子が入り込んでいます。
表面の土を変えてもすぐにカビてしまったりした時には、水はけのいい土に入れ替えてください。

長く伸びたウンベラータの剪定方法と注意点

ウンベラータは明るい場所を好みますが、日差しが強すぎると葉が焼けたように変色してしまうので夏の日中はカーテンで直射日光を避ける必要があります。

明るい場所に置いておくととても早く大きく育つので、大きくなりすぎてしまった時や葉が混み合ってきたと感じた時には剪定を行う必要があります。
剪定をすると隙間ができるので日陰になってしまっていた葉にも光が適度に当たって光合成がしやすく、風通しも良くなって病気や害虫がつきにくくなります。

切り口から病気にかかってしまうこともあるので、清潔で切れ味のいいハサミを用意して茎を傷つけたりしないように剪定しましょう。
ゴムの木の仲間なので剪定をすると切り口から白っぽい樹液が出てきてベタついてかぶれてしまうことがあるので、手袋とエプロンを付けて作業しましょう。

温かい地域が原産の植物なのでウンベラータの剪定は成長期である春から秋にかけて行うのが好ましく、光合成をしやすくして成長を促してあげましょう。
ウンベラータは根も良く成長するので、鉢の底からはみ出すほどに根が成長してしまうと鉢の中で根が詰まり過ぎて呼吸を妨げたりして根腐れを起こしやすくなります。
ひとまわり大きな鉢を用意して植え替え、窮屈な鉢から解放してあげるとより元気に成長するでしょう。